ほっと一息、ひとりごと

日常をキリトリ✂

イタズラ心

男という生き物は、ダメと言われたことをしたがるものなのだろうか。少なくとも私の弟はそうじゃなかった気がするなあ。男だから女だからで決めつけるのは間違っているか…訂正しよう。我が家の男たちはダメと言われたことをやりたがる。

夏に1歳を迎えた息子はスクスクと成長している。それはもうスクスクと。身長は80cmを超えており見た目は小柄な2才児くらいある。体重は10kg。5kg米袋2つ分を毎日抱っこしている私、本当に凄いし偉い。歯も10本以上生えているのではなかろうか。よく食べてよく寝る幼児なので、身体面の成長は申し分ない。

身体が大きくなるにつれて、やれることも増えていく。今息子がハマっているのはボールを投げること、バギーを押して走り回ること、ドアを開け閉めすることの3つだ。上手くできたときは得意気な顔。自ら手を叩きながらこちらにも拍手を求めてくる。微笑ましい光景だ。

そう、微笑ましい、のだけれど。音がうるさい!!下の階の人が騒音に感じていないだろうか、と私は気が気じゃない。住人が不在(らしき)日中はまあ良いだろう。問題は夜だ。お風呂から出てきて寝るまでの2時間、息子はフリータイムを謳歌している。対する私は夕食の準備や皿洗い、洗濯物などやることがたくさんある。息子は忙しい母に構ってほしいのだろう。まず、読んでもらおうと持ってきた絵本を噛み始める。本の四隅はボロボロだ。次にバギーを押して走り回り、ギゴゴゴッッと物凄い音で引きずりながら方向転換しまくる。バギーを封印(押入れに仕舞われるともいう)された後は、ボールを投げまくり、扉をバタンバタン開け閉めする。その間私が注意すると、こちらの表情を伺いながらダメ、ヤメテと言われたことをやる。少しニヤけた息子の表情には、構ってほしい気持ちとイタズラ心がにじみ出ている。気持ちは分かるけど…言うことをきけー!!

こういう息子の性格は夫譲りだと思う。夫も私がイライラすることをわざとやり、怒られると「ちょっとした遊びのつもりだったのに…」とわざとらしくしょげてみせる。危ないからダメよと言っても家の中でサッカーをしたり。こういうのをイタズラ心というのだろうか。余裕があれば可愛いと思えるけれど、余裕がないときはかなり腹が立つ。何よりあのニヤけた面が一番腹が立つ…あいつら…おっと失礼、本音がぽろっと。

先日私の祖父母宅に遊びに行った。息子にお菓子をあげてくれた祖父、イタズラ心がむくむくと湧き上がったのか、お菓子をあげるふりをして取り上げていた。息子はというと「それは僕のお菓子、早く寄越しなさい。」と言わんばかりの貫禄で奪い返していた。歳を重ねた祖父にも、少年のようなイタズラ心は健在だったようだ。いや、この場合はイジワル心かもしれない。