ほっと一息、ひとりごと

日常をキリトリ✂

ドライブ

乗り物が好きだ。私を日常から連れ出してくれるし、移動中は誰かの日常を垣間見ることができる。非日常へのワクワク感を高めてくれる。移動を楽しみたいがために、夜思い立ってバスタ新宿に向かい、まだ空きのあった福井行きのチケットを購入したこともある。当然弾丸旅行、ほぼ移動だけになったけど凄くリフレッシュできた。今度はゆっくり福井に行ってみたいなあ。

目的地がなくても、ただ移動するだけで楽しめる。流れる車窓を眺めながら、お気に入りの曲を聴いたり、様々なことに思いを馳せたり。大学時代の私は主に電車やバス、たまに飛行機での移動を楽しんできた。今は専ら車での移動だ。

大学2年時に泣きながら自動車免許を取ったものの、運転する機会も少なく、やる気もなく、ずっとペーパードライバーだった。教習所での運転センスは壊滅的だったし、ぶつかるだけで物を壊したり、人を殺してしまう力を持つことが怖かった。

そんな私が車を運転し始めたきっかけ。雨の日に息子を小児科へ連れて行けないことに気付いた。傘をさして抱っこ紐をして出かけても良いけれど面倒だ。病院までは短い距離だから、それくらいは運転できるようになりたい!そんな訳で運転練習を始めた。

当時生まれたばかりの息子は、3時間おきに目を覚ましていた。夏の朝、おむつを替えてミルクをあげてベッドに寝かせる。その後、素早く着替えて出発!5時から6時までは車もほとんどおらず、ヨロヨロ運転でもあまり迷惑をかけない。
まずは家のまわりを一周。次は区画を一周。慣れてきたら少し遠くの公園まで運転してみた。怖くてガチガチだったけど、無事家にたどり着けたときは本当に達成感があった。休日は夫にも協力してもらい、色んな道で練習を重ねた。

ハラハラドキドキの練習期間を経て、今では通ったことのある道ならすんなり運転できる。初めての道でもナビがあれば何とかたどり着けるようになった。道中はアクシデントが起こらないか気が気じゃないけれど。

綺麗な夕焼け空、オレンジ色の光に包まれる町を見ながら車を走らせる。口ずさむのは世界の車窓からのテーマ曲。いつかは深夜の高速道路や、初めての土地、海外でも運転してみたいなあ。夢は広がっていく。